夢を見ていたようなのですが
偶然にもお店に立ち寄ってくれたEleanor。
その日、ヤンくんがお昼ご飯を買いに出た後
私は、奥のストックでごそごそと整理を。
お店に人の気配がしたので、
ヤンくんが戻ってきたんだな。と思っていたら
そうでもなさそう。
慌てて店内に戻ると
「Hi」とはにかんだ笑顔の女性が。
スカーフをキュとかぶり、
ストールをサラリと纏ったエスニックな雰囲気の良さに
わぁ素敵。 と心で呟きました。
聞けば、「仕事で来て、今日着いたばかりなのよ。
時差ぼけで眠いわ。」と。
お店のものや、雰囲気をとても気に入って下さって
とりわけ、オリジナルのチュニックに
気持ちを寄せて下さいました。
試着をした頂いたら、
もう鼓動が激しくなってしまうほど素敵で・・
普段はそんなお願いは失礼かと思ってしないのですが、
あまりに、柔らかで素敵な雰囲気に
思わず、写真を撮らせてほしい。と言ってしまいました。
Eleanorは、「今日は日本に着いたばかりで、疲れた顔だし
恥ずかしいわー。 明日、またゆっくりお店も見たいし
写真もその時に撮りましょうよ。」と。
翌日は定休日。
でも、こんな機会は滅多にありませんので、
時間を合わせて、お店にお迎えすることにしました。
簡単な約束でしたから、
もしかしたら、お忙しくて来て頂けないかな。と
思いましたが、お店で待っていると、
「Hi, 仏陀を見てきたわ」と
また、一段と美しいEleanorがお店に入って来られました。
「写真を撮りましょう。」と彼女の方から声をかけてくれ
まるで、夢を見ているような時間を過ごしました。
チュニックを着たEleanorは
「どこで撮る? お店の中? 外で撮る?」と
どんどん、提案をしてくれ、
撮影によさそうなものは、さらりとディスプレイを変えて
そのスタイリングの素晴らしさや、小気味よいスピード感に
ただただ、私達はフワフワとしながら
Eleanorの写真を撮り続けました。
撮影が終わった後、イギリスでのお仕事の話や
ご自分で作ったハーブを調合したエッセンスを下さったり
貴重な旅の最中に、たくさんの時間を割いて下さいました。
Eleanorのお仕事を知れば知るほど、
なんて素晴らしい方との時間を過ごしたのだろう・・と
あの時間は、まるで夢だったのじゃないだろうか と
思うのです。
別れる時は、少し目頭が熱くなってしまった私に
ハグとキスをしてくれました。
母の介護や日常の忙しさに凝り固まっていた心が
緩やかに溶け出して、今思い出しても、心が温かくなるほど。
何か不思議な力をもらえたようで・・・
翌日、お店に行くと、
隣のお店の女の子が「これを預かりました」と
グリーンのツタがリボンになった
Eleanorからのメモを持ってきて下さいました。
そこには、自分の仕事を日本語でプリントしたものと
「とてもラブリィな午後でした。God blees you」の
メッセージが。
わざわざ、鎌倉を旅立つ前に、
またお店に寄って下さったのでした。
今思えば、Eleanorは、ただ美しいという
外見的なものではなく、
もっと、心に響く美しさをお持ちだったと思うのです。
自然と人との関わりを大事にして
それをハーブ療法士という生業にされているのですから
きっと、彼女の中にたくさんのパワーと暖かさが
溢れているのだと思います。
来年また会いましょうね。 と言って下さいました。
出逢えたことに、心から感謝し、
少しそのパワーを分けて頂けたことを感じています。
大切なことを、また教えて頂けた
暖かな時間でした。